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空手の道着は、どう洗うのが正しいのか。調べると「水で洗う」「ぬるま湯でつけおきする」「漂白剤は使うな」「酸素系なら使え」と、書いてあることがばらばらです。
私は極真空手を約15年やって、道着を1着だけ持ち、稽古のたびに洗っていました。その経験を書きます。
先に、この記事の結論だけ書きます。自分の道着と洗剤の表示を確認する。稽古のあとは早めに洗う。しっかり乾かす。洗濯機が使えるか、水温は何度か、漂白剤を使ってよいかは、製品ごとに違います。後半では帯と防具(サポーター類)の洗い方と頻度も書いています。
この記事を書くにあたって空手衣メーカーの公式案内を読み直したところ、2社で水温と漂白剤の案内が違っていました。そして私のやり方が、メーカーの案内と違っていた点もありました。そこも隠さずに書きます。

先に確認:メーカーによって案内が違います
空手衣を作っている2社の公式案内を並べます。どちらもメーカー自身が公開している内容です。
| 項目 | 守礼堂(カタログ2023) | 東海堂(公式サイト) |
|---|---|---|
| 水温 | 水のみ。お湯(ぬるま湯を含む)で洗うと通常の縮み分より大きく縮む | つけおきは40度のぬるま湯。血液は40度以下の低い水温が効果的 |
| 洗剤 | 通常の洗濯剤にも漂白成分が含まれている物があるので注意 | 弱アルカリ性がおすすめ。液体でも粉末でもよい |
| 漂白剤 | 使用はお止め下さい。生地を弱め破れやすくする | 酸素系は黄ばみ対策に。塩素系はNG(生地を傷め、刺繍の色が抜ける) |
| 干し方 | 陰干しをお勧め。日干しは黄ばみや色落ちの原因 | 陰干し。紫外線が生地を焼く |
| 乾燥機 | お勧めしない。通常の縮み分より大きく縮む | 洗濯機の乾燥機能は使わない |
| アイロン | 化繊素材入りは高温に向かない。化繊用温度で | (確認した資料に記載なし) |
水温と漂白剤は、2社で違うことを言っています。一方で、陰干しをすすめること、乾燥機を避けることは共通しています。
なお、ここで比べているのは守礼堂の洗濯全般の案内と、東海堂の普段の洗濯・黄ばみ対策の案内です。案内が違う理由までは、この資料だけでは分かりません。
言えるのは、どの道着にも通じる「正解」を、この2社の資料から取り出すことはできないということです。自分の道着に付いている洗濯表示と、道場の指示に従うのが先になります。この記事に書く私のやり方も、そのあとの参考として読んでください。
私がやっていたこと
まず、条件を先に出します。稽古の頻度や道着の枚数が違えば、同じやり方は当てはまりません。
| 道着の枚数 | 1着 |
| 稽古の頻度 | 週3回くらい |
| 洗う頻度 | 毎回 |
| 洗い方 | 洗濯機。自分の道着は洗濯ネットを使わない |
| 洗剤 | 普通の市販のもの。柔軟剤は使わない |
| 干し方 | 外で陰干し |
| 買い替え | 5年に1回くらい。腕の部分が破れて |
道着は極真の道場で買いました。メーカーは覚えていません。
洗濯ネットは、自分の道着には使っていませんでした。子供の道着はネットに入れています。同じ家の洗濯でも、扱いを分けているということです。
毎回洗っていました。帰ったらすぐです
1着しか持っていなかったので、洗わない選択肢がありませんでした。週3回の稽古なら、週3回洗うことになります。
洗うタイミングは、道場から帰ったらすぐです。カバンに入れたまま放置したことはありません。
意識してやっていたというより、1着しかないので次の稽古までに乾かす必要があった、という事情が大きいです。結果として、汗を含んだまま置いておく時間が短くなっていました。
東海堂は、洗濯が遅れると汗と皮脂が落ちにくくなり「黄ばみ、カビ、臭いの原因になります」と書いています。また「洗濯機の中に長時間置いておくと、道衣にも洗濯機にもカビが発生してしまいます」とも書いています。洗濯機に入れて放置するのも、カバンに入れたままと同じということです。
血がついたときも、すぐ洗濯です
組手をしていると、鼻血などで道着に血がつくことがあります。私は特別なことはせず、ほかの汚れと同じで、帰ったらすぐ洗濯機に入れていました。
これで困ったことはありませんでした。ただ、時間が経ってから洗ったことがないので、「時間が経った血が落ちるか」は私には分かりません。
東海堂は血液について、「何度も水で洗ってすすぐ事を繰り返し、薄くなったら洗濯機で洗ってください」と案内しています。水温は「40度以下の低い水温が効果的です」とのことです。いきなり洗濯機に入れるのではなく、先に水ですすぐ。熱いお湯は使わない。この2点は覚えておいて損はないと思います。
匂いが取れないときは、つけおきしていました
毎回洗っていても、匂いが残ることはあります。そのときはバケツに洗剤を入れて、道着をつけていました。
使っていたのはライオンのナノックスのニオイ専用、紫のボトルのものです。
※商品名について。現在の「NANOX one ニオイ専用」は2023年9月20日発売で、それ以前は「トップ スーパーNANOX ニオイ専用」という名前でした。私がどちらの時期のものを使っていたかまでは特定できません。

広告:以下はアフィリエイトリンクです。つけおきをする場合は、この後に書いているとおり、製品に表示された時間と分量を守ってください。
つけおきの時間は、メーカーの案内より長くしていました
正直に書きます。私は夜につけて、朝起きるまで放置していました。だいたい一晩です。
ライオンの公式Q&Aは、NANOX oneのつけおきについてこう案内しています。
- 水量:衣類の浸る程度(5L程度)のぬるま湯(40℃)
- 洗剤量:洗濯機で洗濯する時の1回分の洗剤
- 時間:30分から2時間
一晩は、この案内より長いです。
空手衣メーカーの東海堂も、つけおきについて「分量を無視して長時間つけおきすると、生地を傷めてしまいます」と書いています。
そして私の道着は、5年ほどで腕の部分が破れて買い替えになっていました。
ただし、つけおきが原因だったかは分かりません。組手で腕を使う以上、摩耗で破れることは普通にあります。道着のメーカーも覚えていないので、生地の条件も分かりません。原因を1つに決められる材料が、私の側にありません。
それでも、これから始める人に勧められるかと言われると、勧められません。つけおきをするなら、使う洗剤の説明に書かれている時間と分量を守ってください。私がつけていた時間は、この目安を大きく超えていました。
もう1つ気をつけたいのは水温です。上のつけおきは40℃のぬるま湯を使う方法ですが、守礼堂は空手衣について「水のみをご使用下さい」としています。洗剤側の案内と、道着側の案内が食い違うことがあります。つけおきをする前に、道着の洗濯表示を確認してください。
※参考までに、別メーカーの別製品では時間の目安が異なります。花王「アタックゼロ」は約30分で「1時間以上は浸さないようにしてください」、同じく「アタック 消臭ストロングジェル」は30分から1時間が目安とされています。製品ごとに違うということです。
漂白剤は、種類でも案内でも分かれます
匂いや黄ばみの対策として、漂白剤を使う方法があります。ここは2社で判断が違います。
守礼堂は「漂白剤のご使用は、お止め下さい」「漂白剤を使用しての洗濯は、生地を弱め破れやすくします」と書き、さらに「通常の洗濯剤にも漂白成分が含まれている物が御座いますので、ご注意ください」と付け加えています。
一方で東海堂は、黄ばみ対策として酸素系漂白剤でのつけおきを紹介しています。ただし塩素系はNGで、理由は「生地を傷めます。また、刺繍の色が抜けてしまいます」としています。
塩素系を避ける方向は共通していますが、酸素系の扱いは分かれます。漂白剤をひとまとめにせず、道着と使う製品の表示を両方確認してください。
※東海堂には刺繍についての注意がもう1つありますが、そちらは血液汚れに使う還元系漂白剤についてのものです(「白い部分のみにし、刺繍などにつかないよう注意してご使用ください」)。漂白剤は種類ごとに扱いが違います。
干すのは外の陰干しでした

私は外の、日が当たらないところに干していました。縮みや型崩れが気になったことはありません。
ここは2社の案内と合っていました。守礼堂は「空手衣は、洗濯後、陰干しをお勧め致します」「日干しは、黄ばみや色落ちの原因となります」、東海堂は日光について「紫外線が生地を焼いてしまうためおすすめしません」と書いています。
乾燥機についても両社が触れていて、守礼堂は「乾燥機ご使用は、お勧め致しません」「通常の縮み分より、大分縮みがでます」、東海堂は「洗濯機の乾燥機能は使わないようにしてください」としています。ここは2社が一致しています。
縮みについて
私自身は、縮みで困りませんでした。ただ、道着には縮むものがあります。これは知っておいたほうがいいです。
守礼堂は「空手衣を洗濯する際は、水のみをご使用下さい」「お湯(ぬるま湯を含む)で洗濯すると、通常の縮み分より、大分縮みがでます」と書いています。「通常の縮み分」という言い方をしているところが大事で、つまり普通に洗っても多少は縮む前提です。
買うときにサイズを迷ったら、この点を道場か販売店に聞いてください。私は自分の1着で困らなかったとしか言えず、これから買う道着がどうかは分かりません。
帯も洗っていました。洗えるかは製品ごとに確認してください

私は帯も洗っていました。道場で「帯は洗うな」と言われたことは一度もありません。何も言われませんでした。
世の中には「帯は洗わないもの」という話があります。稽古の積み重ねが染み込んでいるから、という理由で語られることが多いようです。
メーカーの資料を見ると、守礼堂のカタログに帯への言及がありました。「黒空手衣と色帯は、他の洗濯物と一緒に洗濯する事は、お止め下さい」「洗濯時、色落ちする事が御座います」という注意です。
ただし、これは他の洗濯物と一緒に洗うなという話であって、洗ってよいかどうかを一般に決めるものではありません。私が使っていた帯のメーカーも分からないので、この説明をそのまま当てはめることもできません。
洗う頻度はたまにでした。道着のように毎回ではなく、汚れてきたと思ったら洗う程度です。洗うときは洗濯ネットに入れて洗濯機に入れていました。
そして、ずっと使っていると色落ちはします。上で紹介した守礼堂の注意も、色帯の色落ちについてのものです。白い道着と一緒に洗うと色が移るおそれがあるので、色帯を洗うなら分けて洗うほうが安全です。
確認先は、2つに分けて考えると動きやすいです。
- 生地として洗えるか:帯の表示、メーカーや販売店の案内
- 道場で洗ってよいか:所属する道場の指導者
私は洗っていましたが、これから洗う人は、この2つを確認してください。
防具(サポーター類)は、使った日は毎回洗っていました
私が稽古で使っていた防具は、基本は拳サポーター・すね当て・ファウルカップ・ヘッドギアの4つです。
防具は使った日は毎回洗っていました。やり方をまとめると、次のとおりです。
- 頻度:使った日は毎回
- 洗い方:洗濯ネットに入れて洗濯機
- 乾かし方:乾燥機は使わず、陰干し
- 洗濯機で洗えないもの:拭いていた
ただし、防具は素材も作りも製品ごとに違います。洗濯機で洗えるか、乾燥機を使えるかは、製品のタグや取扱説明書で確認してください。クッション材や硬い部品が入ったものは、丸ごと洗濯機に入れてよいとは限りません。
防具をそろえる順番と費用は格闘技初心者が最初に揃える道具と費用、すね当てを着けて稽古していた話はすねの鍛え方に書いています。
5年に1回、腕の部分が破れて買い替えました

買い替えの理由は、いつも腕の部分が破れたことでした。週3回の稽古で、だいたい5年に1回のペースです。
襟や膝ではなく腕から来たのは、組手で腕を使うからだと思っています。ただ、1着ずつの記録を取っていたわけではないので、何回の稽古で破れたかまでは分かりません。
道着を買うときの費用の目安は、格闘技初心者が最初に揃える道具と費用にまとめています。
子供の道着で気をつけること
子供の道着について、私は道場で特別に教わったことはありません。その前提で、ひとつだけ挙げるならすぐ洗うことです。
濡れたままカバンに入れて置いておくと、カビや臭いの原因になります。東海堂も、洗濯が遅れると「黄ばみ、カビ、臭いの原因になります」と書いています。子供は自分でカバンから出さないことがあるので、ここは大人が見てあげる必要があります。
もう1つ、我が家では子供の道着は洗濯ネットに入れています。自分の道着では使っていませんでした。
道着や防具の選び方は子供の空手の道着と防具の選び方に分けて書きました。
洗濯表示は2024年に変わっています

最後に、調べていて気づいたことを1つ。
洗濯表示の記号は、2024年8月20日に改正されています(消費者庁)。古い解説を見ていると、記号の意味がずれている可能性があります。
ただし、手持ちの道着が古ければ、タグに付いているのは以前の表示です。消費者庁のページには以前の表示の解説も載っています。自分の道着のタグに合うほうを見てください。
まとめ
- まず自分の道着の洗濯表示と、道場の指示を確認してください。そのうえで、稽古のあとは早めに洗い、しっかり乾かす
- メーカー2社を比べると、水温と漂白剤の案内が違います。守礼堂は「水のみ・漂白剤は使うな」、東海堂は「つけおきは40度のぬるま湯・酸素系は黄ばみ対策に」
- 一方で、陰干しをすすめること、乾燥機を避けることは2社共通です
- 塩素系漂白剤を避ける方向も共通していますが、酸素系の扱いは分かれます
- 私は1着を週3回、毎回洗っていました。帰ったらすぐ、洗濯機、ネットなし、市販の洗剤、柔軟剤なし、外で陰干し
- 匂いが取れないときはつけおきしていましたが、一晩は長すぎました。ライオンの案内は30分から2時間です。真似しないでください
- 帯はたまに、汚れてきたらネットに入れて洗っていました。使い続けると色落ちはします。洗えるかは帯の表示とメーカー、洗ってよいかは道場に確認してください
- 防具(拳サポーター・すね当て・ファウルカップ・ヘッドギア)は使った日は毎回、ネットに入れて洗濯機。乾燥機は使わず陰干し、洗濯機で洗えないものは拭いていました
- 5年に1回、腕の部分が破れて買い替えました
参考にした資料


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