プロテインの次に「何を足せばいいのか」は、初心者ほど迷うところです。私は伝統派空手1年・極真空手約15年・キックボクシング2年の現役時代に、プロテインに加えてEAA・クレアチン・グルタミンを使ってきました。この記事では、それぞれをどんな場面で使い、何を感じたかを、実体験と公開資料をもとに正直にまとめます。
先に結論を言うと、土台は食事とトレーニングで、サプリはあくまで補助です。そのうえで、私が実際に価値を感じた順番も紹介します。
栄養に関する注意
本記事は健康な成人向けの一般的な情報で、医療・栄養指導の代わりになるものではありません。必要な栄養は年齢・体格・運動量・健康状態で異なります。腎機能などに不安がある方、持病・服薬・妊娠授乳中の方は、自己判断で摂取量を増やさず医師や管理栄養士に相談してください。乳・大豆などのアレルギー表示も必ず確認を。試合に出る競技者は、サプリに表示されない禁止物質が混入するリスク(アンチ・ドーピング)にも注意してください。
大前提:サプリの前に「食事とトレーニング」
私が初心者に一番伝えたいのは、まずはバランスの取れた食事とトレーニングだ、ということです。強度の高いトレーニングを続ける人でも、必要な栄養を食事から確保できる場合があります。一方、生活や食欲、練習時間との兼ね合いで食事だけでは確保しにくい場面では、目的を明確にしたサプリが補助になります。順番を逆にしてはいけません。
これは私見だけではありません。日本アンチ・ドーピング機構(JADA)も、必要な栄養はバランスの良い食事から摂ること(Food First=食事第一)を推奨し、サプリは不適切な食事の穴埋めに使うべきではないとしています。
参考資料:

私が使ってきた4つと、その実感
① プロテイン(土台)
基本になるのはやはりプロテインです。食事で不足するたんぱく質を補う位置づけで、私も長く使ってきました。選び方や飲み方はプロテインの選び方で詳しくまとめているので、商品選びはそちらを参考にしてください。
② EAA(必須アミノ酸)
私はEAAを基本的にトレーニング中に飲んでいました。吸収が速いイメージがあり、続けていた時期は体が大きくなっていったように感じます。ただし、これは私個人の実感です。
運動する人の栄養では、まず1日全体で必要なたんぱく質を確保し、複数の食事に分けることが基本とされています。EAAは筋たんぱく質の材料になりますが、食事で足りていれば必須というわけではありません。食事が整えにくいときの補助として考えるのが現実的です。
参考資料:
③ クレアチン
クレアチンは最初に多めに摂る「ローディング」をしてから使っていました。実感としては、筋トレでも稽古の追い込みでも、限界からもう一踏ん張りができた気がするという感覚がありました(あくまで主観的な感覚です)。
クレアチン(モノハイドレート)は、高強度運動の能力や除脂肪体重の増加に関して、最も研究され有効性が示されているサプリの一つとされています。健康な人では長期的な摂取でも安全性が報告されていますが、効果の感じ方には個人差があり、あまり変化を感じない人もいます。また、体内の水分保持で体重が増えることがあるため、階級制で減量する競技では留意が必要です。ローディングは貯蔵を早く高める方法として知られますが必須ではなく、少量を続けても到達できます。腎機能などに不安がある方は、始める前に医師へ相談してください。
参考資料:
④ グルタミン
私がグルタミンを使ったのは、追い込んだ時期や試合前など、疲労が溜まると体調を崩しやすかったからです。飲み始めてからは体調を崩すことが減り、回復も早くなったように感じました。これも私個人の実感です。
正直に補足すると、グルタミンの運動パフォーマンスや免疫への効果は、研究全体では一貫しておらず限定的とされています。一方で、激しいトレーニング後の格闘技系選手で粘膜免疫の改善を報告した研究もあり、評価は分かれています。合う・合わないの個人差が大きい成分だと考えて、期待しすぎずに試すのが無難です。各成分の安全性や情報は、国立の公的データベースでも確認できます。
参考資料:
私の実感による優先順位と、一般的な選び方は分ける
もし予算が限られていて順番をつけるなら、私の場合はプロテイン → EAA → グルタミン → クレアチンでした。グルタミンが上位なのは、私が疲労で体調を崩しやすかったからです。これは私個人の体調と実感に基づく順番です。
ただし、これは研究上の有効性の順位ではありません。一般的には、食事でたんぱく質を確保しにくい場合は食事内容やプロテインを検討し、特定の高強度運動ではクレアチンに比較的強い根拠があります。EAAは食事やプロテインで必要量を満たせる場合には優先度が下がり、グルタミンの運動パフォーマンスへの根拠は限定的です。目的・食事状況・競技特性によって選ぶ順番は変わります。
参考資料:
正直に言うと、私はこの4つをもっと早く取り入れればよかったと感じています。長い間プロテインだけだったので、補助を足したときの違いは大きく感じました。とはいえ合う・合わないは必ずあるので、自分の体と相談しながら一つずつ試すのがいいと思います。
選ぶときに気をつけたいこと
- 食事が先、サプリは後:食事だけでは目的に必要な栄養を確保しにくい場合に、用途を明確にして補う
- 一度に全部入れない:一つずつ試すと、自分に合うか、体調の変化が分かりやすい
- 過剰摂取をしない:たくさん摂れば効くものではありません。表示の目安量を守る
- 持病・体質の確認:腎機能などに不安がある方、アレルギーがある方は事前に確認・相談を
- 競技者は禁止物質リスクに注意:未表示成分が混入する可能性があり、使用者自身が責任を負います。第三者機関の検査や製品情報はリスク低減の参考になりますが、安全を保証するものではありません。使用前に成分と製品情報を確認し、使用記録を残す

まとめ
- 土台は食事とトレーニング。サプリは「賄えなくなったところ」を補う補助
- 私の実感:EAAはトレ中(体が大きくなった感覚)、クレアチンは追い込みでもう一踏ん張り、グルタミンは疲労時の体調維持
- 私個人の優先順位はプロテイン→EAA→グルタミン→クレアチン。研究上の有効性の順位ではない
- 効果は個人差が大きい。一つずつ、体と相談しながら
- 過剰摂取・持病・アレルギー・(競技者は)禁止物質リスクに注意
プロテインの選び方はプロテインの選び方、トレーニングの続け方は週2回×30分で体を維持する筋トレ、回復に関わるスタミナは格闘技のスタミナの付け方もどうぞ。
参考資料について
本記事は運営者の実体験に加え、公開されている専門団体の見解や公的資料を参照しています。研究対象は主に健康な成人や競技者で、結果がすべての人に当てはまるとは限らず、内容は更新される可能性があります。摂取の可否や量に不安がある場合は、医師や管理栄養士に相談してください。

