「極真空手を習いたいと思って調べたら、極真会館、新極真会、極真館……と、似た名前の団体がいくつも出てきた」
どれが本物なのか、どこを選べばいいのか。そこで止まってしまう人は多いと思います。
私は国際空手道連盟 極真会館で、約15年空手を続けました。入門するとき、極真にいくつも団体があることは知っていました。それでも選んだ理由は「一番近かったから」です。
この記事では、各団体の説明にはそれぞれの公式サイトに書いてあることだけを使い、私の体験や考えとは分けて書きます。どの団体が良いかを決める記事ではありません。伝統派空手と極真の違いは空手と極真空手の違いに書いています。
※画像はAI生成のイメージイラストです(団体一覧の図を除く)。実際の人物・道場の写真ではありません。
先に結論
- 「極真」を名乗る団体は複数あります。公式サイトで確かめられた主な4団体を下で整理しました。
- 「極真会館」という名前だけでは、所属団体を特定できません。団体の正式名称・代表者名・公式サイトのURLを確認してください。
- 私の考えでは、最初は団体より通える近さで選び、見学と体験で合うかを確かめれば十分です。
「極真」を名乗る主な団体(公式サイトの記載から)
以下は、2026年9月に各団体の公式サイトで確認した内容です。代表者や規模は変わることがあるので、最新の情報は各公式サイトで確かめてください。ここに挙げた以外にも、「極真」を名乗る団体はあります。

国際空手道連盟 極真会館
- 代表者:松井章奎(公式サイトの表記)
- 創始者として、大山倍達(1923〜1994)の名前を挙げています
- 規模:2023年現在、国内112支部・724道場・会員約5万人、海外は78か国(公式サイトの数字)
- 公式サイト:kyokushinkaikan.org(国際空手道連盟について)
私が約15年所属していたのは、この団体です。
NPO法人 全世界空手道連盟 新極真会
- 代表:緑健児
- 2003年7月11日に、現在の名称への刷新を記者会見で発表したと公式サイトにあります(新極真会名称刷新から20周年)
- 主な大会として、全世界空手道選手権大会、全日本空手道選手権大会、カラテドリームフェスティバルを挙げています
- 本部:東京都港区
- 公式サイト:shinkyokushinkai.co.jp(新極真会について)
極真空手道連盟 極真館
- 会長:盧山初雄
- 2003年1月13日に発足したと公式サイトにあります
- 基本・型に加えて、棒・サイ・トンファー・ヌンチャクといった武器術も稽古に取り入れていると紹介しています
- 本部:埼玉県
- 公式サイト:kyokushinkan.org(極真館とは)
一般社団法人 国際空手道連盟 極真会館
- 理事長:田畑繁
- 派閥を越えた連合として、極真連合会の活動を紹介しています
- 国内部の事務局:山形県山形市
- 公式サイト:kyokushinkaikan.or.jp(団体紹介)
同じ「極真会館」でも、所属団体を確認する

いちばん混乱しやすいのが、似た名前の団体があることです。この記事で紹介した中でも、松井章奎代表の団体と、田畑繁理事長の一般社団法人は、どちらも「国際空手道連盟 極真会館」という名称を使っています。
松井章奎代表の団体の公式サイトは「kyokushinkaikan.org」、田畑繁理事長の一般社団法人の公式サイトは「kyokushinkaikan.or.jp」です。
ただし、「極真会館」を名乗る団体がこの2つだけという意味ではありません。道場のホームページやチラシでは、団体の正式名称・代表者名・リンク先の本部サイトを確認してください。分からなければ、見学のときに所属団体を聞いて構いません。
なぜ団体が分かれたのか

分裂の経緯について、一般社団法人 国際空手道連盟 極真会館は団体紹介で、1994年4月26日に大山倍達総裁が亡くなったあと、「国内支部長の対立により国内はもとより世界までが分裂に至りました」と説明しています。これは同団体の公式な説明で、ほかの団体が同じ見方をしているとは限りません。
新極真会は2003年7月11日に名称の刷新を発表し、極真館は2003年1月13日に発足したと、それぞれの公式サイトにあります。
分裂のとき、私はまだ子供でした。のちに道場で経緯を聞くことはありましたが、当時の事情を直接知っているわけではありません。ここでは各団体が公式に説明している内容を紹介し、分裂の原因を私自身の経験として断定することは避けます。
試合のルールは、団体や大会で違う

私が所属していた松井章奎代表の極真会館が公開しているI.K.O.極真ルールでは、手や肘による顔面・首への攻撃は反則です。極真館が公開しているフルコンタクト規則でも、手や肘による顔面への攻撃は反則です。
一方、極真館が公開している「ウエイト制真剣勝負ルール」では、オープンフィンガーのグローブを着用し、顔面へのパンチを含む攻防を認めています。投げ技や関節技についての定めもあります。ただし、掲載資料には過去の年度についての記述もあるため、現在の大会については最新の要項を確認してください。私はこのルールの大会には出ておらず、試合の感覚を経験として比較することはできません。
「極真だから同じルール」と決めず、出場したい大会の最新の要項で、対象年齢・クラス、認められる技、防具を確認してください。見学のときには、その道場の選手が出ている大会について聞くと具体的に分かります。I.K.O.極真ルールの判定基準を踏まえた試合の組み立て方は、極真の組手で勝つコツに書いています。
私の場合:団体は知っていた。選んだのは一番近い道場

入門するとき、極真にいくつも団体があることは知っていました。それでも決め手は近さでした。
試合は、所属していた極真会館の全日本ウェイト制空手道選手権大会に2回、全日本空手道選手権大会(無差別)に1回出ました。オープントーナメントにも出ていて、そこにはほかの流派・団体の選手がたくさんいました。
ただ、ほかの団体が主催する試合には出たことがありません。なので、団体ごとの試合の雰囲気や判定の違いを、自分の経験として比べることはできません。
団体を移った人の帯はどうなるか

団体を移った人は、私の周りにもいました。私が知っている人は、帯(段や級)をそのまま引き継いでいました。
ただ、これは私が見た範囲の話です。移籍先の団体や道場によって扱いは違うかもしれません。私自身は、小学生のときに伝統派から極真に移った際、級を引き継がずに白帯から始めました(その話は空手と極真空手の違いに書いています)。移るときは、帯をどう扱うかを先に確認してください。帯と審査の仕組みは空手の昇級審査と帯の色にまとめています。
どう選ぶか:まずは近くの道場で見学と体験を

ここからは私の考えです。
私は、強くなる人は、どこでも強くなると思っています。団体の名前だけで可能性が決まるわけではない、ということです。もちろん、指導内容や練習環境、自分の取り組みも大切です。だからこそ、まずは通える道場で見学と体験をして、自分に合うかを確かめてほしいと思います。合わなければ、ほかの道場も見ればいい。
続けていく中で壁にぶつかったときに、移籍を考えるのも一つの手です。
子供に習わせる場合も、私は団体の違いは気にしません。見るのは、見学と体験で子供に合うかどうかです。道場の見方は空手道場の選び方、通う回数の決め方は空手は週何回通う?に書いています。
まとめ
- 極真には、極真会館(松井章奎代表)、新極真会(緑健児代表)、極真館(盧山初雄会長)、一般社団法人 極真会館(田畑繁理事長)など、複数の団体があります。
- 試合のルールは団体名だけでは判断できません。同じ団体でも規則が異なる場合があるので、出場する大会の最新の要項を確認してください。
- 私は極真会館に約15年いましたが、選んだ理由は近さでした。まずは近くの道場で見学・体験をして、合うかどうかで決めて構いません。
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