「型の順番が覚えられない」「審査までに型が間に合うか不安」
私は極真空手を約15年続け、白帯から黒帯(初段)まで取りました。この記事では、私が型をどうやって覚えていたか、昇段審査の前にどう準備したか、型の稽古で何が変わったかを書きます。
型の名前や、どの帯でどの型を習うかは、極真会館の支部が公開している情報で確認しました。ただし、帯ごとに習う型は道場や支部で違うことがあります。自分の審査に必要な型は、必ず所属する道場で確認してください。
※画像はAI生成のイメージイラストです。実際の人物・道場の写真ではありません。
先に結論
- 私の型の覚え方は、号令の数を目印にして、最初は5まで、10までと区切って覚えることでした。
- 昇段審査の半年前に準備を始め、3つの型を形も含めて1週間くらいで覚えました。その後も、忘れないように定期的に練習していました。
- 型は本気でやるとものすごく疲れます。手を抜けば疲れません。取り組み方しだいで、得られるものがまったく変わります。
極真の型には、どんなものがあるか
私が最初に習った型は「太極(たいきょく)その一」です。
極真会館の東京城西下北沢・町田支部が2021年4月15日に公開したページでは、極真会館が運営する動画サイト「KYOKUSHIN ONLINE」で配信されている型として、次の型が紹介されています。これは公開ページで紹介されている型の例で、極真の型をすべて並べた最新の一覧というわけではありません(出典:極真会館 東京城西下北沢・町田支部「型一覧(KYOKUSHIN ONLINE)」)。
- 太極(たいきょく)その一〜その三
- 足技太極(そくぎたいきょく)その一〜その三
- 平安(ぴんあん)その一〜その五
- 突きの型(つきのかた)
- 安三(ヤンツー)
- 三戦(さんちん)
- 撃砕(げきさい)その一〜その三
- 征遠鎮(せいえんちん)
- 最破(さいふぁ)
型の読み方は、国際空手道連盟 極真会館本部の技術シラバス(2022年2月、英語版)のローマ字表記で確認しました(Sokugi Taikyoku、Pinan、Sanchin、Yantsu、Saifa など。出典:IKO Kyokushinkaikan Technical Syllabus、2026年10月1日に確認)。
どの帯でどの型を審査されるかは、支部によって違います。たとえば、公開されている2つの支部の審査内容を見ると、白帯の審査で太極から始まる点は同じですが、その先の型の並びや、初段で求められる型は同じではありませんでした(出典:極真会館 埼玉東支部「昇級・昇段審査の内容」、極真会館 山口支部「審査基準項目」PDF(2018年1月1日改定)、いずれも2026年9月30日に確認)。
ここに書いた一覧をそのまま自分の審査範囲だと思わず、所属する道場の指導者に確認してください。帯の順番や審査の流れは空手の昇級審査と帯の色にまとめています。
私が型を稽古していた頻度

型の稽古は、道場で週に1回くらいでした。昇級・昇段審査の前になると、回数が増えていました。
家での型の練習は、していません。型は道場の稽古で覚えていました。
私の覚え方:号令の数を区切って覚える

私の道場では、号令の数を目印にして型の動きを覚えていました。号令に合わせて、1つ目の動き、2つ目の動き、と進めていきます。
覚えるときは、この号令の数を区切りにしていました。いきなり最後まで通そうとせず、まずは5まで、覚えられたら10まで、と少しずつ伸ばしていきます。どこで区切るかは人によって違います。道場でも、その人に合わせて「まずは5まで」「まずは10まで」と調整していました。
区切って覚えると、どこで止まったのかが自分で分かります。分からなくなったところの動きだけを聞き直せばいいので、全部を最初からやり直す必要がありません。
昇段審査の半年前:3つの型を1週間くらいで覚えた

昇段審査の半年前から準備を始めて、最初に型を覚えました。このとき覚えたのは3つの型で、順番だけでなく形も含めて、覚えるまでに1週間くらいかかりました。これは私の場合で、誰でも同じ期間で覚えられるという意味ではありません。
ただ、型はやらなければ忘れてしまいます。覚えて終わりではなく、覚えた後も定期的に練習していました。審査の当日に忘れていたら意味がないからです。昇段審査の全体の流れは極真の黒帯まで5年|昇段審査の内容と10人組手に書いています。
型を忘れないためにしていたこと
やっていたのは、定期的に型の練習をすること、これだけです。覚えた型も、しばらくやらないと順番があやふやになります。一度覚えたら終わりではなく、繰り返し体に入れ直していました。
型は本気でやると、ものすごく疲れる
型は、本気でやるとものすごく疲れます。逆に、手を抜けば全然疲れません。同じ型でも、取り組み方によって得られる効果がまったく違うと感じています。
私がしっかりやっていたときに感じた変化は、次のとおりです。
- 技のキレが良くなる
- バランスがよくなる
- 技がスムーズに出せるようになる
- 技の威力が上がる
- スタミナがつく
ただ、ゆっくり順番や形を確認する練習も大切です。疲れたかどうかだけで、稽古の良し悪しが決まるわけではありません。
また、ここに書いた変化は私の感覚で、型をやれば誰でも同じように変わるという意味ではありません。ただ、「型は組手に関係ない」と手を抜いてしまうのはもったいないと思います。稽古全体の流れは空手の稽古では何をするのかに書いています。
審査で型を見られるときに意識していたこと

審査で型をやるときに意識していたのは、立ち方・技の意味・力の強弱・技の緩急・呼吸の調節の5つです。
緩急は速く動くところとゆっくり動くところの差、強弱は強く極めるところと力を抜くところの差のことです。
極真会館の山口支部が公開している審査基準(2018年1月1日改定の資料。2026年9月30日に確認)でも、型は「立ち方・技の意味・力の強弱・技の緩急・呼吸の調節」を総合的に見て採点する、とされています。また、やりこんでいないとみなされた場合は、その場で終了することがあるとも書かれています(出典:極真会館 山口支部「審査基準項目」PDF)。審査で何を見られるかも支部によって違う可能性があるので、所属する道場で確認してください。
型を覚えるのが苦手な人へ

伝えたいことは、反復練習あるのみです。
そして、分からないことがあれば遠慮なく聞いてください。順番が分からない、この動きの意味が分からない、というときは、指導者や先輩に聞けばいいのです。分からないまま自己流で繰り返すより、聞いて直してから繰り返した方が早く覚えられます。
まとめ
- 最初に習った型は太極その一。帯ごとに習う型は支部や道場で違うので、自分の道場で確認する
- 覚え方は、号令の数を目印に5まで、10までと区切って少しずつ伸ばす
- 昇段審査の半年前に準備を始め、3つの型を1週間くらいで覚えた。やらなければ忘れるので、その後も定期的に練習した
- 型の効果は取り組み方しだい。私は技のキレ、バランス、威力、スタミナが変わったと感じた
- 審査では立ち方・技の意味・力の強弱・技の緩急・呼吸の調節を意識していた
- 苦手なら反復練習あるのみ。分からないことは遠慮なく聞く

コメント