空手の稽古では何をするのか【極真空手約15年・1回の流れをそのまま書きます】

空手道場で基本稽古の突きを練習する大人の初心者 大人から始める空手・キック
この記事について|本記事は私が通っていた道場での稽古をもとにしています。時間、メニューの配分、本数、組手の頻度は、道場・団体によって大きく異なります。「空手の稽古はこういうもの」という一般則としては読まないでください。実際の内容は必ず見学・体験で確認してください。

見学に行く前に、1回の稽古で何をするのかを知っておきたい。そう思う方は多いと思います。

私は極真空手を約15年やりました。この記事では、私が通っていた道場の稽古を、始まりから終わりまでそのまま書きます。

先に断っておくと、この記事に書いたことのほとんどに「道場による」が付きます。時間も、本数も、組手の頻度も違います。それ自体が、見学に行かないと分からないという結論につながります。

先に結論

  • 始まりは整列 → 挨拶 → 準備体操
  • 基本の流れは基本 → 移動 → 型 → ミット → 組手
  • ただし組手だけの日、型だけの日、補強稽古が入る日など、日によって変わります
  • 組手はほぼ毎回やっていました。型より多いです
  • 型は週1〜2回くらい
  • 基本稽古は手技から足技まで、それぞれ10本ずつ。道場によっては20本ずつ
  • 私の道場は1時間+自主練の時間。他道場では2時間、自主練ができないところもあります
  • 終わりは整列 → 道場訓 → 黙想 → 礼 → 掃除
  • 返事は「押忍」。子供も同じです
  • 子供と大人で流れは同じ。ただし強度は下がります
  • 初心者が同じメニューを全部やるのは、人によりますが難しいです。途中で指導者が判断して別メニューになる場合が多いです
  • 組手をいつから始めるかは、大人も子供も指導者が実力を見て判断します。期間や級では決まっていません
  • 一番きつかったのはビッグミット、2分×20セット

1回の稽古の流れ

まず全体像です。

段階 内容
始まり 整列 → 挨拶 → 準備体操
本編 基本 → 移動 → 型 → ミット → 組手
終わり 整列 → 道場訓 → 黙想 → 礼 → 掃除
極真空手の稽古の流れ。整列と挨拶、準備体操から基本、移動、型、ミット、組手、道場訓、掃除まで
私が通っていた道場の基本的な流れです。準備体操までが始まりで、そこから本編に入ります。組手だけ・型だけの日もあり、道場や時期によって変わります。

それぞれ何をするのか

用語だけ並べても分からないと思うので、中身を書いておきます。

名称 やること
基本稽古 その場で立ち、突き・受け・蹴りを反復する
移動稽古 立ち方を保ちながら前後に移動して技を出す
決められた順序で技をつなげる
ミット 相手が持つミットへ突きや蹴りを打ち込む
組手 相手と向き合い、決められたルールと強度で技を試す

これは「基本の形」です。毎回この通りではありません。

  • 組手だけの日があります
  • 型だけの日があります
  • 補強稽古が間に入る日があります

見学に行った日が「型だけの日」だった場合、組手を見ずに帰ることになります。逆に組手の日に当たれば、印象はかなり違うはずです。1回の見学で全部を見られるとは限りません。

始まりと終わりは、決まった形があります

始まりと終わりは、毎回同じでした。

始まり

整列 → 挨拶 → 準備体操

いきなり動き始めるのではなく、並んで、挨拶をしてから始まります。準備体操までが「始まり」で、そこから本編に入ります。

終わり

整列 → 道場訓 → 黙想 → 礼 → 掃除

ここは、他のスポーツの習い事と違うところかもしれません。道場訓の唱和と黙想があり、最後は掃除をして終わります。

技術の練習だけで終わらない、という形です。子供に空手を習わせるべき?にも書きましたが、私が子供の変化として最初に気づくのは挨拶や礼儀でした。それが身につく場所は、この始まりと終わりの部分だと思います。

返事は「押忍」。子供も同じです

細かいことですが、見学で最初に気づくのはここかもしれません。

返事は「押忍(オス)」です。そして子供も同じです。

大人と子供で言い方を変える、ということはありませんでした。5歳の子も「押忍」と返事をします。

私の道場の基本稽古:手技から足技まで各10本ずつ

本編の中身に入ります。

基本稽古では、手技から足技まで一通りやります。本数はそれぞれ10本ずつでした。

ただしここも道場によります。20本ずつやるところもあります。本数が倍になれば、反復に使う時間と体への負荷も変わります。気になる場合は見学時に確認してください。

拳の握り方など、基本の細部は拳の正しい握り方と手首を痛めにくい打ち方にまとめています。

私の道場では組手がほぼ毎回。型より多かった

ここは、極真のようなフルコンタクト空手の特徴だと思います。

組手 ほぼ毎回
週1〜2回くらい

組手の方が、型より多いという配分でした。

「空手=型」というイメージで見学に来ると、印象が違うかもしれません。私の道場では、実際に組む時間の方が長かったということです。

ここも道場によります。型を重視する道場もあります。組手の中身については組手・スパーリングの心得と安全に、子供の場合は子供の空手の組手は危なくないかにまとめました。

一番きつかったのは、ビッグミット2分×20セット

稽古全体で何が一番きつかったか。答えははっきりしています。

ビッグミットの打ち込み、2分×20セット。

打ち込み時間だけで合計40分です。ラッシュを維持できなくなっても、構えと動きを崩さず最後まで続けることが課題でした。

ただし、ここは誤解されないように書いておきます。フォームが大きく崩れる、めまい・吐き気・鋭い痛みが出る場合は、根性で続ける場面ではありません。

これは競技者として稽古していた当時のメニューです。初心者向けではありません。スタミナの作り方は格闘技のスタミナの付け方にまとめています。

初心者は、同じメニューを全部やるのか

ここは未経験の方が一番気になるところだと思います。

私の答えはこうです。

人によりますが、全部は無理だと思います。

ここまで書いてきたメニューを、初日から最後まで同じようにこなすのは難しいです。基本の本数も、ミットの量も、組手も、経験者と同じ量をやる前提にはなっていません。

では、ついていけなかったらどうなるか。

途中で指導者が判断して、別メニューになる場合が多いです。

これは重要な点だと思っています。「全部できないと迷惑になる」ということはありません。できないところで分けられる前提で、稽古が回っています。

ただしこれも道場によります。どの段階で別メニューにするか、そもそも分けるかどうかは、道場の方針と人数によって変わります。

組手をいつから始めるかも、指導者が実力を見て判断します

初心者が組手にいつから入るか。ここも同じ考え方でした。

大人も子供も、指導者がその人の実力を見て判断します。

「入会から何ヶ月」「何級から」といった決まりで動いているわけではありません。子供の場合も級は関係なく、無級でも組手をします。見ているのは帯の色ではなく、その人ができるかどうかです。

つまり、覚えが速ければ早く始まるし、時間がかかれば後になります。自分で決められる部分ではありませんが、私が通っていた道場では、準備ができていない段階で組手に入れる運用ではありませんでした。

大人から始める場合、対人練習への不安は体力の不安より大きいこともあります。組手の開始時期と、参加が任意かどうかは、入会前に確認してかまいません。ここも道場によって運用が違います。

私の道場では子供と大人の流れは同じ。強度は子供向けに調整

ここは正確に書きます。

子供の稽古と大人の稽古で、流れは大体同じです。整列から始まって、基本、移動、型、ミット、組手という順番は変わりません。

ただし、強度はもちろん低くなります。

「流れが同じ」と「同じことをやる」は別です。メニューの構成は同じでも、本数、時間、当たりの強さは子供向けに調整されています。

親御さんが見学するとき、大人のクラスを見て「うちの子には無理だ」と判断するのは早いと思います。逆も同じで、子供のクラスを見て大人の稽古を想像すると、実際とは違います。この点はどのクラスを見るかで印象は変わるにも書きました。

稽古時間と自主練

時間の話です。ここが一番、道場によって違います。

形態 内容
私が通っていた道場 稽古1時間+その後、自主練の時間
私が知る他道場の例 稽古2時間
施設の制約がある場合 時間制限があり、自主練ができない

自主練の時間は何をするか

自由です。決まったメニューはありません。

ただし、試合前などは、残っているメンバーで組手や追い込みをしていました。

ここは道場選びで見落としやすい点だと思います。自主練の時間があるかどうかで、実際に動ける量が変わります。稽古が1時間でも自主練ができる道場と、2時間でも終わったら即解散の道場では、意味が違います。

自宅でできることは自宅でできる空手の練習にまとめました。

結局、ほとんどが「道場による」です

この記事を書いていて、はっきりしたことがあります。

私が書いたことのほとんどに「道場による」が付きます。

  • 稽古時間 → 1時間、2時間、道場による
  • 自主練 → できる、できない、道場による
  • 基本の本数 → 10本、20本、道場による
  • 型の頻度 → 週1〜2回、道場による
  • 組手の頻度 → ほぼ毎回、道場による

つまり「空手の稽古はこういうものです」と言い切れません。

これは書いていて歯切れの悪い結論ですが、実態がそうなっています。だからこそ、見学と体験に行く意味があります。ネットで調べて分かるのは、この記事のような「一例」までです。

見学では、どこを見ればいいか

では見学で何を見るか。私の答えは3つです。

空手道場の見学で見る3点と、稽古時間・自主練・基本・型・組手について聞く5点
メニューだけでなく、先生の言葉遣いや道場生の様子も確認します。1回で分からない場合は別日や別クラスも見ます。
  1. 全体を見る
  2. 先生の言葉遣い
  3. 道場生の様子

メニューの中身より、この3つの方が道場の性格が出ます。

本数や時間は聞けば分かります。聞いても分からないのが、指導者がどういう言葉で話しているか、そこにいる人たちがどういう顔をしているかです。

道場選びの具体的な項目は空手道場の選び方にまとめています。

まとめ

  • 始まりは整列 → 挨拶 → 準備体操、終わりは整列 → 道場訓 → 黙想 → 礼 → 掃除
  • 本編は基本 → 移動 → 型 → ミット → 組手が基本の形
  • ただし組手だけの日、型だけの日、補強稽古が入る日もある。1回の見学で全部は見られない
  • 基本稽古は手技から足技までそれぞれ10本ずつ。道場によっては20本ずつ
  • 組手はほぼ毎回。型は週1〜2回。組手の方が多い
  • 一番きつかったのはビッグミット2分×20セット。競技者当時のメニューで初心者向けではない
  • 子供と大人で流れは同じ。ただし強度は低くなる
  • 初心者が全部を同じようにやるのは難しい。途中で指導者が判断して別メニューになる場合が多い。これも道場による
  • 組手の開始時期は、大人も子供も指導者が実力を見て判断する。期間や級では決まっていない
  • 私の道場は1時間+自主練。2時間の道場も、自主練ができない道場もある
  • 自主練は自由。試合前は残ったメンバーで組手や追い込みをしていた
  • 返事は「押忍」。子供も同じ
  • ほとんどが「道場による」。だから見学と体験に行く意味がある
  • 見学で見るのは全体・先生の言葉遣い・道場生の様子
この記事の範囲について
本記事は運営者が通っていた道場での稽古をもとにしています。時間、本数、メニューの配分、組手の頻度は道場・団体によって大きく異なります。必ず見学・体験でご確認ください。

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